テレアポという言葉だけでは、どんな仕事内容なのかイメージできない平成世代の若者が増えてきています。これは単にインタネットやスマホの普及で電話をかける機会が減っただけの理由なのかな~と楽観的に考えていますが・・・
実際はもっと深刻で仕事内容がイメージできないほど、テレアポの仕事自体が廃れてしまったのかと不安になることもあり、長くテレアポ業界に身を置く私には忌々しき事態と感じたこともありました。
ただ、私の実感としては若い世代の人達がテレアポに興味がなくなり、多くの企業も営業手段としてテレアポを撤廃の方向に進めているとは到底言い難いです。
そこで今後もテレアポに興味を持つ人が増え、優秀なテレフォンアポインターを多く輩出したいという視点で現在のテレアポ業界の実情をまとめてみましたので参考してくれたら嬉しいです。
テレアポの業務内容とは何?新人テレフォンアポインターが実際にやってみて言う事とは?
テレアポ業界に長く携わっていたせいか「テレアポ」という言葉だけで、簡単に業務内容をイメージできると勝手に思い込んでいたのですが・・・最近、新人テレフォンアポインターへ研修する機会が増え「テレアポ」とは、具体的にどんな業務内容なのか質問すると、若い年代になるほど即答できる人がすごく少なくなったという印象を持ちます。
スマホの普及で、自宅に固定電話回線を引いている人がめっきり減ったこともあり、固定電話を使い問い合わせをするといった経験を全くしたことがないという新人テレフォンアポインターが非常に目立ってきてます。
そこで私は、昭和世代のご年配テレフォンアポインターには、「わざわざこんな説明までいらないよ!」と突っ込まれるのを憚りながらも、若い平成世代の新人テレフォンアポインター向けに研修資料には必ず下記のような「テレアポ」や「テレフォンアポインター」という言葉の由来を明記し業務内容をイメージしてもらってます。
「テレアポ」とは、英語の「telephone appointment」という「telephone=電話」+「appointment=日時・場所を決める事」という意味で表現される「テレフォンアポイント」という英語表現の略語。
「テレフォンアポインター」とは、電話でアポイントをとる段取りをつける人という意味であり、和製英語的に使われています。英語で直訳すると「アポインター」は「appointer=任命権者」という意味になり「電話する任命権者」という本来の意味とかけ離れてしまってますので、英語の表現をそのままの意味で使うと業務内容がしっくりイメージできません。
テレアポの仕事の流れ
- 顧客リストを元に電話をする。
- 用意されたトークスクリプト通りに話をすすめる。
- 紹介する商品やサービスの見込み客に興味付けを行う。
- 興味を持った見込み客へ訪問の日時や住所を確認する。
- 興味を持った見込み客の情報収集を行い、よいイメージを印象付けし電話を切る。
研修が終わりテレアポの実践に入ってもらってから、少し驚いたのが・・・スマホ世代の新人テレフォンアポインターが電話をかけ始めたばかりの頃は、テレアポ業務自体に関する3~5の流れに関しての質問ではなく、1~2の電話のかけ方の質問が多くなっているという点でした。
例えば、電話をかけた時に
- ビジネスホンの電話操作がわからない。保留はどうすればいいのか。
- 相手先が留守電になってたら吹き込むのか。
- 振り込め詐欺 防止のアナウンスが流れても、電話してもいいのか。
- 見込み客ではない、留守番中の子供やお年寄りが出てきた時の対応の仕方について。
こんな所でつまずいていたなら、「先が思いやられる!」と思ってましたが、手抜きをしないできちんと教えれば、テレアポ業務については特に頭を悩ませるような深刻な質問や相談はなく、断り文句もストレスを抱えずに淡々と電話をかけるテレフォンアポインターさん達が以外と多く安心しています。
いい意味で、昭和世代の私の感覚とは、変わってきたと時代のギャップを感じてます。
テレアポとは何?どんな勤務体系なのか?何を気を付ければいいのかを確認!
繰り返しになりますが「テレアポ」とは一言で見込み客にアポイントの段取りをつける仕事です。そのため、見込み客により多くコンタクトをとれるかに懸かってくるわけですが・・・
目的が曖昧ですと、1日中ただ電話をダラダラかけ続けてしまうだけで成果につながりません。当然、成果にならないと時給も上がらずモチベーション維持も困難となり、解雇という最悪の事態を招くかもしれませんので、見込み客にコンタクトを多くとるには、どの時間帯が一番最適なのかをしっかりと確認していくことが重要です。
テレアポ会社では、テレフォンアポインターさんに、一人でも多くの見込み客にアプローチできるように勤務体系を工夫しています。
【会社相手のテレアポの場合】
- 平日9時~18時までのフルタイム固定制が基本
業種・業態によっては
- 平日9時~18時の内、週4日平日フルタイムのシフト制+土曜日必須
- 平日13時~19時の週4日以上のシフト制
【個人宅相手のテレアポの場合】
- 平日13時~21時、で週3日以上のシフト制
- 平日17時以降~21時までのうち週4日以上3時間以上勤務のシフト制
- 土日どちらかでの出勤必須で9時~21時のうち8時間以上
+平日3日以上17時以降~21時までのうち3時間以上勤務のシフト制
会社相手のテレアポでは、
見込み客は主に「社長・部長・専務」といった役職がある人たちとなるため出張が多い傾向があり毎日出社しない事が多いです。そのためテレフォンアポインターも月曜日~金曜日のフルタイム固定で出社し、たとえ見込み客が不在でも予定日リストを作り、1か月スパンで見込み客を追いかける意識を持つことが大切です。
個人宅相手のテレアポでは、
見込み客が若いほど、平日の日中帯は不在、または在宅していても電話に出る余裕がないため平日なら夕方17時以降、または土日を狙う必要あり、この時間帯は集中力を高めましょう。
在宅率の高い時間帯を逃すと電話をたくさん架けても留守電ばかりになりアポイントがとれない時間が続いてしまいます。そうなると、次第に集中力がなくなり、居眠りしてしまうなんて人も稀に見かけます。
テレアポは仕事内容が時代遅れ?古いと言われる理由や人気度などをチェック!
テレアポは、会社や個人宅に1件1件電話をかけて見込み客にアプローチしていくアナログ的な方法ですので、仕事内容としては古いと主張する人も多くなりつつありますが・・・かといって、テレアポは営業活動において有効な手法の一つであり、現に私の会社では、テレフォンアポインターを多く採用しテレアポで営業利益を維持しています。
テレアポは時代遅れで古いと言われる最大の理由は、インタネットやスマホの爆発的な普及でメールやSNSというデジタル手段が認知されたからだと誰しもが疑いもないほど明らかであります。
とはいうものの、テレアポを取り入れている企業が激減したわけではなく、デジタル化が進んでもテレアポの欠点を穴埋めするまでの成果が得られているわけではないのが実情です。
最近はテレフォンアポインターへの研修機会が増えた事もありテレアポセミナーにも積極的に参加するように心かけていて、その時の参加者からの声として、こんな時はまだまだ、テレアポが一番信用でき、なぜ人気度が高いのかの理由をまとめてみると
- 短期キャンペーンなどの打つ場合はコスパが高い。
- メールやSNSを信用しない高齢者には抜群の効果。
- テレフォンアポインターがうまい対応をすれば地域密着型といったブランデング化がしやすい。
- 見込み客の反応から商品の具体的な不満や本音も聞け、マーケティングも一緒にできる。
- トークスクリプトがしっかりしていれば、外注化しやすい。
テレアポは、一見、効率がよくないと思われてますが、経験者目線では小回りが利く営業活動には欠かせない人気度の高い手段ではないかと感じてます。
AI化も業種によってはどんどん浸透していますが、人間の感情を完全に読み取れる段階まで進化しない限りテレアポは廃れることはないと考えていますので、私もこのまま定年を迎えるまでテレアポにかかわる仕事が続けられればと強く願っています。
テレアポについてまとめた記事も紹介します!
テレフォンアポイントについての実体験をもとに、日々感じる事なども含めてまとめて行ければと思っておりますので、また読んで貰えたら嬉しいです。
テレアポの極意やテクニックとは?頂点を極める者の技術の凄さや努力などをチェック!
テレアポに向いてる人っている?心がけておきたい事をまとめてみた!
テレアポが辛い!よくある悩みや実体験など電話営業あるあるとは何?