テレアポのバイトは、シフトの自由さや、初心者歓迎・高時給も可能!を強調した応募内容になっている通りバイトと学業の両立をするには、打って付けですので大学生にはおすすめできるバイトのうちの一つと言ってもいいでしょう。
ただし、テレアポ歴25年の私としては、待遇面だけで大学生にテレアポを勧めたいとは思ってませんでして・・・テレアポを通じて得られる経験が、就活やその後の社会人生活にプラスに働くため、お勧めしたいと考えてます。
具体的にテレアポのどんな体験が人生経験にお勧めてきることなのか、実際に働いてみて気づきをえた大学生の感想を元にまとめてみましたので、テレアポのバイトに興味がある大学生さんに参考してもらえたら嬉しいです。
テレアポは高校生でもやれる?大学生が多い理由を考えてみた!
テレアポは資格はいらずで未経験でも簡単に始められる仕事ですので、求人誌にも「未経験で高校生歓迎!」といった掲載内容を頻繫に見る事が多いです。高校生は平日のに日昼帯は授業なので、BtoB向けのテレアポには向きませんが、BtoC向けでは、高校生活で得た経験や知識を活かし、個人宅相手のテレアポを卒なくこなしていて長続きしている人も多くいます。
テレアポはバイト生が多くて正社員はすごく少ないよね・・・とよく聞きますが、テレアポ歴25年の中でいろんな業種のテレアポ現場を経験してきた中での感想としては、やはりバイト生が圧倒的に多いと感じてます。
割合でいうと、個人宅相手のテレアポでは
- バイト(学生)・・・6割~7割
- パート(主婦・主夫)・・・3割弱
- 正社員・・・1割以下
といった状況です。
正社員は、どちらかというとテレアポを専属でやっていくというよりも訪問営業の登竜門として、対面営業ではまだ、話す内容が上手ではないため、まずは会話や話のまとめ方を学ぶためにテレアポをさせられていている事が多いです。断り文句への切り返しトークなどもスムーズにできるようになるまで、テレアポで訓練させられます。
学生バイトとして働く機会が多い飲食店では、能力が認められて卒業後も正社員に登用される事はあるようですが、テレアポで学生時にバイトとして働き卒業と同時に正社員になるという事は、ほぼないのですが・・・フリーターとしてフル勤務し、アポイントを安定的とれていると、正社員に登用されるという事はあります。実はこれに近いのが私の20数年前の状況でして、ちょっとした自慢話にも聞こえますが・・・
実際のところ正社員になったから、これで生活も安泰で万歳というわけではありませんでして・・・給与面を見れば非常に低く、当時の基本給はたったの5万円ほど。これにプラス出来高に応じての歩合が上乗せされますが、どんなに頑張っても20万円には届かない給与でしたね。
というのも訪問営業では、基本給が全くないフルコミッションション制での給与体系の職場でしたので、アポインターへの支払いはたかがしれているわけです。
テレアポ業界に長く携わっている私の印象ですが、テレアポを一番楽しみながらお金も稼いでいるのは、大学生ですね。業種にもよりますが、大学生のバイトの男女比率は女子が7割・男子が3割でして・・・男女ともにサークル感覚で働いていている事も多く、仕事が終わったら真っ先に男女でカラオケに誘い合ったりしています。
このようにテレアポは、男女問わず大学生に人気があるわけですが、キツくて精神を病む人も多い業界なのになんで人気があるのか、不思議だったこともありますが・・・現場で学生さんの話を聞いてみると、なるほどね!という気づきもあり、その点をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
テレアポのバイトは大学生に人気がある?大学生活に勤務体系がピッタリ!
キツイ職場というイメージがありながらも、サークル感覚でテレアポをバイトとして選択する大学生が多いのは意外な理由があって驚くことばかりでした。
ある時、早めに会社に来てワイワイと話している女子大生の会話の中で何でテレアポをバイトとして選択したのか話をしている時があり、その内容に耳を傾けてみると
女子大生がテレアポを選択した理由が、
- 訪問営業がジャニーズ似のイケメンと聞いたので・・・
- 他のバイトとの掛け持ち。特にキャバクラなどの夜の接客業の練習になるから。
- 女子大なので男子との交流がないし、サークルも活動費ばかりかっかって面白くない。
- 友達同士でシフトチェンジOKなど、自分のスケジュール優先で働ける。
といった内容で、自由にシフトが組めるからという理由だけかと思っていたのですが、上のように女子大生ならではの動機に唖然としたことがあります。
そういえば現場で見ていて女子大生の場合、自分が獲ったアポイントをお目当ての訪問営業に訪問してほしいとおねだりするようなことがありますね。会社としては、獲得したアポイントは特定の営業に偏らないように調整しているので、迷惑行為ではありますが・・・気持ちとしては分からなくはないです。
女子大生にとっては、営業マンに近寄るメリットとして、獲得したアポイントを制約してもらいインセンティブ報酬のアップしたいという狙いもありますが、さらに上手をいく子では、稼いでいる営業マン(月収100万以上)と仲良くなり、あわよくば付き合いたいと考えている子がいるのも事実です。
女子大生は、このように打算で働いている傾向があるのに対して、男子大学生はどういう理由でキツイというイメージがあるテレアポのバイトを選んでいるのか、雑談時に聞いた話をまとめてみると
- 職場での人間関係がなく自分のペースで仕事ができる。
- 劇団やお笑い芸人を目指していてトーク力や演技力がつくから
- バンドやっていて髪の毛の色や服装が自由ですよね
- 夕方3時間~4時間でも勤務OKのシフト制だから。
という感じでして
男子は口下手ゆえに人間関係で負担に思うこともあり、その点テレアポは個人プレイなので自分さへ頑張っていれば人間関係に悩むことないので、この気持ちは共感できますね。
意外だったのが、芸人を目指している男子大学生のテレアポへの考え方が素晴らしい!と感じたことでして、見た目が個性的でオタクぽい感じだったので、失礼ながらきちんとした前向きな発言をしてくるとは思ってなかったのですが、かなりの意外性にびっくりしましたね。
なぜ、この発言の意外性について強調しているかというと、テレアポで成績のムラをなくし長続きしている人に見られる特徴として「1、自分を客観的に見ていける」「2、別人格として演じていける」人と言われてます。
これは、どういう事かというと、テレアポでは、常に
- 人格を否定される発言。
- ガチャ切りといった精神的に参ってしまう行為をされる。
- 一生懸命やっているのに、途中で電話を切られる。
といった否定される行為が当たり前のように直面しますので、気持ちの切り替えが重要になります。まじめな子ほど、否定された事に対して自分自身に腹が立ち、自分を責めてしまう傾向が強くなります。
こういう傾向が強い人に私が行うアドバイスとして
と言っています。
芸能人はテレビに出演しいるキャラクターと実際の日常生活でみせる姿とは程遠いと言われることがありますよね。
テレビでは、明るくて、おっちょこちょい雰囲気を出しているけど日常では根暗で完璧主義だったりしていて、でも自分自身を売リ込むためには、キャラクターを演出しなければならないわけでして・・・真の自分を変えるためには非常に時間がかかりますが、演じていると割り切れば、気持ちも納得できて切り替えも楽になります。
といった考え方をテレアポにも応用してあげればいいのです。
ちょっと余談になりますが、この考えのメリットは、気持ちをすぐに切り替えられる点でも大きいのですが、更に、根暗で一人で行動することが多く友達との会話が苦痛でも、テレアポの時は
「話好きで、明るい学生」を割り切って演じるてみることで、わりと違和感なくお客様にも人柄が伝わり普段断っているテレアポ電話に耳を傾けてみようかしら?という人が多くなります。
テレアポは、演じる事を訓練するには最高の舞台であると私は経験を通じて強く感じはいるものの高度なテクニックなのでごく一部の人にしか言ってこなかったのですが・・・まさか、この考え方を平然と言ってきた大学生の発言にはナイスセンスだと思いましたね。
大学生がテレアポのバイトを選ぶ理由が、シフトが自由であるという勤務体系だけにしかメリットを感じてないと思っていたら、色んな視点から選んでいるとわかり、割り切り上手な印象を持ちました。
という事で他に大学生のうちにテレアポを経験しておいた方がいいメリットはあるのか、確認してみようと思います。
テレアポを大学生がやるなら経験として得られる事を考えてみた!
テレアポは未経験でも始められ特別なスキルは必要ないため働いて得られるスキルなんてたかが知れているのでは?と思う人もいますが、実際、働いていくと今後社会人として一番重要なコミュニケーションスキルが身に付き、大学生のうちに磨いておくと就活でもかなりメリットが出てきます。就職した後でも職種問わず生かせる場面が多いのではないかと考えてます。
具体的には、どんなスキルかというと
- お客様の悩みを傾聴し共感してあげられる。
- お客様の話しぶりや偏った特定のフレーズを聞けば、価値観が即座にわかる。
- お客様が何を言いたいことか話をまとめられる
- お客様が今日もを示す会話の組み立て方がわかりプレゼンテーション力が高まる。
- 集中力がまし、根気よく作業をつづけていける。
といった内容でして・・・営業職はもちろん、クレーム対応や事務職で働くうえでもコツコツ面倒な作業もこなしていくことがでできるスキルが身に付きますね。
さらに、テレアポは大学生という20歳前後の年齢として経験や体験してきたことを話すことで、共感されやすくなり、お客様目線で話せるメリットがあるため、企業側も大学生を積極的に雇う傾向があります。
具体的な案内内容は
- 古着や骨とう品、ブランド品の買取
- WiFiサービスの高速化
- 塾・家庭教師や教材
- 宅配サービス
というサービスや商品を案内するテレアポでして、サービスや商品のコアユーザーに訴える上では、年齢層がかけ離れたおじさんやおばさんテレフォンアポインターには知識面でも追いつかず、やっぱり実体験のある利用者目線で話すことができる大学生のテレフォンアポインターは重宝されやすいですね。少しくらい勤怠がよくなかったり成績が安定してなくても、もうちょっと続けさせてみようかと思うわけです。
そして時間的にもゆとりのある大学生は、例えばテスト休みを利用して短期間で一気に稼ぐ!という事を考える大学生も多くいます。良い成績を残していけば時給2000円以上になることも現実的にあり得ますし、案内内容によっては別途インセンティブが数万単位でプラスされる事もあるので、やり甲斐は半端なくありますよね。
そえれに例え不向きだと感じても数日で辞めてしまいたくなっても、学業が忙しくなったから!という言い訳をしておけば、後ろめたさを残さずに辞めていく事も可能なので、気軽にお金を稼ぎやすいというイメージを持つ人もいるみたいです。
以上の理由から大学生がバイト先にテレアポを選択するのはすごく賢明な選択でして・・・一見、キツイ職場のイメージがあり、社員としてテレアポ専属で働くには給与面でブラック企業的要素が強いのですが、大学生にとっては、凄く適したバイトなのではと感じていただけたのではと思ってます。